メーカーからサポートを受けて走っていた時は、その商品のいいところをなんとかひねり出して報告することもあったように記憶しています。
しかし弊店のブログ記事は全て実費で購入している商品のため、いいことも悪いこと遠慮なく書いてます。いいところしか書いていない記事は経験上信頼性に欠けると思っていることも起因しています。
しかし、今回の商品は困ったことに悪いところが無い、という問題に直面しました。
信頼性に足らないと映るかもしれませんが、わたくしにはそのくらい良いものでした。
Vittoria MAZZA
わたくしは経験的にシュワルベのタイヤがとても優れていると思っています。転がり抵抗の低さとグリップ力がかなり高い次元で共存しているので、ここぞというレースのときはとても強力なオプションとなります。しかしその半面、高額であり、耐久力に欠けるというネガティブな面もあります。つまり、日常的に使用するにはコストがかかってしまうということです。
その側面は、週5で2時間弱のトレイルライドをこなしているワタクシとしては目をつむれない問題です。
事前情報
MICHELINのWILD AMは以前の記事にも書いたように日常使いで非常に満足していたのですが、モデルチェンジをしてしまい、既に発表された後継モデルはまだ国内では手に入らないためこの度VittoriaのMAZZAを試してみることにしました。
というのもVittoriaのGRAPHEN2.0という構造は、タイヤの寿命を随分と伸ばすことができるというものらしく、グリップのいいタイヤにありがちなノブがもげてしまう問題も回避できるということを事前に知っていたからです。
そう、つまりトレイルに使用するタイヤとしては最適。
設定
今回使用したタイヤはフロントにMAZZA27.5×2.6、リアにMAZZA27.5×2.4でともにトレイルケーシング。
サイドウォールが更に強化されたENDUROケーシングもあるが、重量が300g弱上がるのでやめた。(今回使用したタイヤは2.6で1030g、2.4で890g)
空気圧はフロント1.0barリア1.2bar(体重65kg)
4層のコンパウンドということで、サイドウォールのベースがしっかりして腰砕けにならないということなので、あえて通常よりも10%ほど空気圧を下げて使用。
※後日フロント1.25bar/リア1.35barで同じ場所を走ってみたが、リム打ちのリスクを考えると、今のところ私の体重だとこの空気圧が最適解だと思う。
パフォーマンス
驚いたことにコーナーでもタイヤがよれることなく地面をとらえてしっかりグリップしていた。有名海外サイトのレビューに、「タイヤが地面の形に変形する」や「タコの吸盤のように地面に吸い付く」というコメントはかなり斜めから見ていたけど、言い得て妙、まさにその通りだった。
コンチネンタルはサイドが強く撚れないけどサイドノブ自体も硬いため、経験的に比較してみるとVittoriaの4Cコンパウンドのメリットはとても際立つ。
今までコンパウンドの違いに関してあまり意識していなかった私ですら違いが分かるので、感度が高い方ならすぐにメリットに気づかれると思います。
コーナーだけではなく、木の根の上や、岩場でもタイヤが地面に吸い付く感覚は明確に分かる。
MICHELINのWILD AMはそこそこのグリップ感と書いたけど、VittoriaのMAZZAは吸い付くようなグリップ力。常に懸念している耐久力の弱さや、ノブの脆弱さは長期的に使用してみないとわからないが、その点についても概ね好評化をしている海外レビューを信頼してもいいかもしれない。
唯一の弱点はぬかるんだ泥みたいだけど、そもそもトレイルで使用することがメインの方はそんな状態の時は乗らないので一切問題なし。
経年によるタイヤの硬化も他メーカーに比べると緩やか、という眉唾な評価もあるようなので、最終的な評価は半年後にする必要があるかもしれないが、新品の状態のタイヤを使用した感想は100点の乗り心地だった。
商品のレビューで100点満点の内容は嘘くさくて見ていても不快だし、書きたくもないけど、今回ばかりはどうしようもない。
無理やり悪い点を見つけて書いてやろうかとも思ったけど、恐ろしくネガティブな行為なので自重。
長所
・地面に張り付くようなグリップ力
・4Cコンパウンドによる強いサイドウォールと柔らかいサイドノブの両立
・ノブの耐久力(仮)
短所
・サイドカラーがグレー
価格
価格は税込10,780円のところ初回導入キャンペーンと題しまして、当面の間
税込み9,163円で提供いたします。
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