新しいタイヤを試しています。
KENDA BOOSTER PRO 29×2.4 SCT
XC用のタイヤです。
29×2.4のサイズで690gなので、わりと軽い部類。
トレッドパターンはこんな感じ
伝統的な高速走行寄りのパターンです。
コンパウンドもトレイル用のタイヤに比べると硬めなので、漕ぎ出しも軽いし、漕いでからも軽いです。
今回はフロントのみの使用なので、後輪に装着すればさらにその効果はわかりやすいと思います。
最近走っている路面はこの様な土質がメイン。
硬くもなく、柔らかくもない、よくあるトレイルの土質。
KENDA BOOSTER は以前付けていたMAXXIS ARDENT に比べるとコーナーの滑り初めが体感で0.3秒ほど早め。
しかし、サイドノブの硬さと、低さからもっと滑るかと思っていたけど、ARDENT のグリップと大きく隔たりがないのは少し驚き。
ただ、少しでもガレていたり、ウェットだと差は大きそうです。その辺はクロカン用タイヤとトレイルタイヤの差は出てきます。
誰向けなのか
XC用のタイヤの特性上、高速走行に振ってるため荒れた路面や、ルーズな路面でのグリップはある程度犠牲になってるとはいえ、ドライだとグリップ感も満足できる(ピュアXC タイヤにしては)タイヤだけど、はたして誰に向いてるのでしょうか。
もう少しノブが高くて、もう少しコンパウンドが柔い、MAXXISだとARDENT や、VittoriaだとAggaro 、SCHWALBEだとNOBBY NIC、同メーカーならNEVEGALやKARMA を使うほうが安定した下り性能を享受できるのでMTBの楽しみ方としては万人受けしそうですよね。
ということは、XCレースを目的にしている方か、ノブの低いXCタイヤでハイグリップのトレイルタイヤを煽ってマウントを取るくらいしか使い道は無さそうです。
このセットアップだと、ドライコンディションのゲレンデなら割と走れそうですけど、楽しんで下りを楽しみたいので私はこのタイヤは使いません。
やはり、XCタイヤはXCという競技のためのものだということですね。
弊店で販売するのは難しそうです。