明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

WHAKA100と王滝

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Whaka 100というニュージーランドMTBのレースに参加してきました。

走る距離が10km 25km 50km 100km 160kmと種類があり、トータルの参加者は3000人近くはいくビッグイベント。

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多分NZのMTBイベントでは最大級ではないかと思います。そして私が出場したのは50kmの部。

王滝とWhaka

長距離イベントだと、日本では王滝が思い付きますね。私、ちょうどこの9月に参加していました。

王滝は永遠ダブルトラックのパワー系コース、

そのため王滝はグラベルバイクも、シングルスピードの参加者も多数いらっしゃいました。

一方Whakaは8割強はシングルトラックのトレイルメインのテクニカルなコース。

トレイル難易度1-4(MAX5)で構成されているコースのため、ドロップオフあり、木の根あり、斜度いテクニカルな登りありのためフルサス一択になります。実際、シングルスピードはおろか、ハードテイルも殆どいません。

前Vittoria Barzo 後ろVittoria Mezcal

私はSantacruz Blur TLという前後120mmのバイクで出ました。そして普段のトレイルだとなかなか使い切ることのない120mmを何度もフルボトムさせました。ニュージーランド人からすれば朝飯前の難易度でしょうが、通常日本しか走っていない私にとってはハードなレイアウト。

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王滝はコース幅が広く、見通しもいいので全力で登って下る、そして他の選手を抜きやすいため爽快感は半端ないですね。普段こんなことできないから、やはり楽しいっちゃ楽しい。

Whakaはほぼシングルトラックのトレイルで構成されてるので、嫌ってほどにマウンテンバイキングを楽しめます。ギリ行けるかいけないかの登りを登って、前転ギリギリの下りや腰の高さくらいのドロップを飛ぶ。みたいなやつです。

ただ、道幅が狭いのでシードがなく後方からのスタートだと詰みます。なかなか抜けません。

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どちらが良いか、ではなくどちらも良い。

ただ純粋にMTBを全力で乗ったなぁと思うのはWhakaです。というのも、近くにあるRotorua Skyline というゲレンデに走りに行くつもりで次の日1日開けてましたが、腹一杯になったため近所の散歩で済ませました。そのくらいレースでやり切りました。3日ほどは乗らなくても大丈夫そうです。


成績は

王滝42kmは16/391位

2年ぶりのレースにしては走れた方かと。

 

Whaka 50km 145/840位

後方スタートのディスアドバンテージがあるとはいえ、ボコボコにやられてますね。

やっぱニュージーランド人めちゃくちゃ速いです。下りでは女性選手から煽られてぶち抜かれましたし。

 

日本との違いは、スピードの速さだけだなく、女性参加者がかなり多いということ。

スタートレーンからの写真ですが、結構女性参加者写ってますよね。

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競技に出よう!というスタンスではなく、普段しているフィットネスとアクティビティの延長でレースに出ているノリですね。

日本でも女性ライダーが増えれば良いと心から思います。その場合も、競技を全面に押し出さない方がいいと思うんですよね。ボディメイクと絡めてMTBを推すとかで。


E-bike がかなり流行ってきてて、海外ではだいぶシェアが伸びてきたとはいえ、WhakaのE-bike 部門はまだまだ少なめ。3年前にオーストラリアでステージレースに出た時のE-bike 部門の割合とほぼ同程度。

競技の上ではまだあまり浸透はしてないのかもしれませんね。

管理トレイル

今年ロトルアに2回行って思ったのは、自走で走れる専用トレイルは極端なバイクを選ばない限りかなり楽しめるので、登りも下りも楽しめるという意味では、最もMTBらしい楽しみ方ができると思います。

最近日本でも管理された専用トレイルが少しづつ増えてきているのは嬉しいですね。ニセコツインピークスとか最高じゃないですか。

登りも下りもあるレイアウトは、ダウンカントリーバイクと相性がいいのと同様に、E-bike とも相性良いので、今後このようなスタイルのコースは国内でも増えるでしょうね。

 

そろそろグリーンシーズンが終わり、本格的なオフシーズン到来です。

こういう時はサスペンションやブレーキのメンテナンスをしてみませんか?

物価高で買い替えが厳しくなってきている現在は、メンテナンスして長く使う方が確実に合理的です。