Goodyear
割と最近まで、Goodyear の自転車部門はファブレスだったんですが、巨額の投資をして台湾にデカい自社工場を建設したようです。
恐らく、現在海外通販で購入できるGoodyear製品は自社工場で製造された物ではない製品です。そして、自社工場の製品は国内販売店でしか買えないはずです。
タイヤにバーコードが貼ってあり、製造担当者が誰でいつ製造したのかが即座に解るシステムになっています。それくらい品質には自信があるっていうことでしょう。
担当者の言うには、以前作られていた製品と比べて、精度が上がっているらしく、タイヤサイドの割れも少なくなっている様ですね。
Escape Ultimate
Goodyear Escape を数日間使っています。
トレッドパターンとサイド
トレッドパターンはオープンで、サイプは前後OKなデザイン。
サイドウォールは、M:Wallという耐久性の高い繊維で構成されています。レベルとしてはMAXXISのEXO みたいなイメージ。まぁまぁ強そうです。
ケーシングは120tpi、しなやかな乗り心地とメーカーは謳っていますが、そこまでしなやかさは感じられません。直前まで使っていたのが、Vittoria BARZOなのでそう感じるのも致し方ありません。
コンパウンド
コンパウンドはDYNAMIC:R/Tという記載がありますが、要はシングルコンパウンドでシングルレイヤーということです。
Newton はデューロメーターが書いてますが、Escape は記載がありません。乗った感じだと50aか55a位の印象。シュワルベだとADDIX SPEEDGRIPくらいのコンパウンドの質感。
フロントに装着してみて
フロントとして使用する場合、日本国内によくある柔らかい土質の路面の場合はある程度フィットするでしょうが、木の根が連続するとあまり相性が良くないかもしれません。低反発のコンパウンドが好きな方には受け入れられなそうです。
フロントとしてのベストフィットは、ハードパックな路面や、ガレ場。少し硬めなノブが硬い路面に対してしっかりトラクションがかかるので、安定してコーナーやラインに侵入できます。
ただ、個人的にはリアがベストフィット。リアだとオールラウンドに使えると思います。
というのも、少し硬めなコンパウンドのおかげで転がり抵抗は少なく、ブレーキのトラクションもしっかりかかりそうなトレッドパターンだからです。
リアにEscapeなら、フロントにNewton MTFがちょうど
リアにEscape というセットアップだと大抵の路面にマッチしそうです。
リアタイヤには、転がり抵抗の低さとブレーキングトラクションが重要!と感じられている方にはいい選択肢になるでしょう。
大きめのノブのアグレッシブなタイヤはやり過ぎだけど、目が詰まったノブの低い高速系のパターンもチョットなぁという時の間を埋める立ち位置のタイヤ。
29×2.35で実測876g。けっこう軽量。
そのため、リアで使うならインサートと併用がおすすめです。
長所
・リアで運用すると、オールラウンドで使える。
・転がり抵抗がかなり少ない
・自社工場の製品なので、アフターが安心できる。
短所
・フロントで運用する場合、場所を選ぶ。
・シングルコンパウンドなので、単調な乗り味
Goodyear Escape
税込み9,680円
テストタイヤサービス
店頭・WEBSHOPにて販売中