明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

10万円ほどのMTBについて

先日販売したモデル。

GT AVALANCHE COMP V2

税込み102,080円

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記憶している限りであれば、数年前だとこの価格を出せばフォークはXCR airが付いていたように思います。

しかし、現在はXCM coil。悲しいけどこれが現実。

河川敷などの不整地を走るのなら問題なく走破できるけど、所謂トレイルライドではかなり難しい。タイヤもブロックタイヤだけどグリップ力は望めない。この仕様でトレイル走るのは、私なら遠慮したい。そんな完成車のパッケージ。

 

ただ、この完成車を購入された方はトレイル走ることが目的。

もう1ランク上げたAVALANCHE ELITE V2(118,800円)であればXCR airだし120mmだからそれにしたいところだけど、在庫なし。致し方ない選択。

購入された客さんと納車の際にオリジナルの使用でトレイルを走りましたが、やはり辛そう。手がかなり疲労したようです。

そう考えると、ここがトレイルライドの楽しさを享受できるMTB の境界と考えることができそうです。

最低限、フォークはエアサスにしてタイヤはグリップ力のあるやつにしたい。

※ちなみに、完成車に付いているブレーキ「Tektro HD-M275」はかなり効きます。シマノのM4100のブレーキと同じくらいトレイルでは使えます。

 

と、いうことで、

他のお客さんから使わないエアスプリングのフォークを頂きまして、タイヤは別途購入していただき、この様なトレイルバイク然とした出立ちに。

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お客さんがこの仕様で乗られた際の感想は、

「最初と全然違う。楽しい」

初心者の方ですが、ずいぶんとお楽しみいただけたようです。

このコメントを聞くと、この位の仕様は最低限必要と再認識。

 

付けたフォークはこれ。

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Rockshox sektor silver

鉄です。

お店によっては、このフォークはバカにされる部類かもしれませんが、適切な整備を行えばかなり動きます。実は私、昨年このフォークがついたバイクで富士見を一日中走り回りましたが、多少の剛性不足は感じたものの、MTB ライドという楽しみは十分に享受できたのを覚えています。

案外このグレードのフォークでも、バカに出来ないものなんです。

 

結果的にフォークとタイヤを換えたため、完成車価格だと130,000円くらいの自転車になりました。

今の物価なら、この値段帯がトレイルライドを楽しむための最低ラインではないでしょうか。

 

弊店で現在在庫している、POLYGON XTRADA7はかなりベストバリューな一台

¥126,225(税込み)

meigaya.stores.jp