明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

DAVOS M-605 MTBとして乗ってみての感想

人によって見えるものが全く違う、ということはよくあります。展示会で見たM-605というフレームは、私にとってはMTBにしか見えませんでした。

恐らく、その視点はマイナなものだというのは分かっています。

が、とりあえず自分の直感を信じて組み上げてみました。

DAVOS M-605

今年の2月にメーカーの展示会で見てきたフレームが今月入荷してきまして、

meigaya.hatenablog.com

富士見パノラマにて

2日間で手持ちのパーツで組んで、富士見パノラマで開催されたDH系のレースで使用してきました。

140mmフォークを装着

使用パーツ

フォーク:X-FUSION McQueen 140mm

コンポーネントShimano Deore

ホイール:Shimano 29インチ 148boost

タイヤ:VITTORIA AGARRO 29×2.35

インサート:Tannus 

完成車想定価格 税込み約32万円

 

多分、設計者はこのような使用方法はあまり想定していなかったと思いますが、

結論から言うと、問題なく走れます。むしろ、MTBとして走るのが最適ではないかと思うくらいの仕上がり。

フォークを140mmにしたことによるBBの高さが懸念事項でしたが、パノラマのハイスピード区間でも安定感を損なうことなく下れます。(個人的には、140mmのフォークを入れるなら、マレットでの使用方法がいいのではないかと思います。)

フレームの剛性がかなりあるため、インサート入れてドロップをバカスカ突っ込んでいってもフレームが負ける感じは皆無。

バームのある360度のターンもハンドリングにもたつきをあまり感じることなくこなせます。

恐らく、ほとんどの方がハードテイルにしては乗りやすいと思うフィーリングです。

お客様が持ってきていたSantaCruz Bronson に途中で乗ってみた感覚だと、速く快適に走れるのは間違いなくBronsonですが、楽しく走れるのはM-605ではないかと感じました。

トレイルにて

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どういう訳か、サドルをあげたらクロカンバイクのような乗り味に。

TANGE No1のチューブを使っているからか、平地や登坂時も良く進む。

XC系のローカルレースなら十分に役割は果たせそうです。

移動が楽にできるので、トレイルライドするには心強い。

誤解を恐れずに言うと、以前乗っていたSOMA JUICEより全てにおいて優れています。

バランスが取れているという点で、私がここ数年1番好んでいるのはSantaCruz Highball ですが、それに次ぐのはM605で間違いないと思います。

価格

フレーム税込み 115,500円

この値段でクロモリが買えるのはDAVOSだからこそ。

DEORE12速コンポ+ROCKSHOX 35GOLDで組んで32万円ほど。

大手メーカーの入門用MTBが20万前後に値上がりしてきている現状だと、恐ろしく安い。

 

色違いのMサイズフレームなら店頭在庫あります。

 

※本来はキャンプツーリングみたいなやつを想定している気がしますが、私はそれは良くわからないのでMTBとして運用しています。

そのため、115,500円という価格には、ヘッドパーツとリジットフォークも含まれています。

キャンプツーリングなどの今風な使用方法は、他店の紹介をご参考ください。