弊店の試乗車としても使っているSantacruzChameleon
見た目がかっこいいから取り扱いを始めたという不純な経緯はありますが、実際乗り易いからWINWIN。
では、一体Chameleonの魅力とは何か?を検証するために富士見パノラマで乗ってみました。
2020 Chameleon 27.5+ Lサイズ
ChameleonのLサイズは178cm~185cmという設定ですが、私の身長は172cm。自転車屋がこのような販売をすればお客さんの信頼を失いますが、これは意味があってのLサイズ。
実はChameleon Lサイズと謳っておきながらジオメトリーを見ると他メーカーのMサイズと変わらないのです。
似たようなコンセプトのKONA HONZOと比較して見ると以下の通り。
Chameleonのジオメトリー
・スタンドオーバー719mm(Lサイズ)
・リーチ456mm(Lサイズ)
・スタック628mm(Lサイズ)
・ホイールベース1167mm(Lサイズ)
Kona HONZOのジオメトリー
・スタンドオーバー726mm(Mサイズ)
・リーチ450mm(Mサイズ)
・スタック633mm(Mサイズ)
・ホイールベース1164mm(Mサイズ)
KONAのフィッティングチャートを見るとMサイズのベストは168cm~178cm。
うーん、メーカーによって考え方は様々ですが、Sanntacruzと比較するとサイズが1つ下にスライドしているように思います。
そのため、172cmの身長でもChameleonのLサイズであれば十分乗ることは可能なのです。
フレームサイズを選ぶとき
フレームサイズを選ぶとき、私がやる方法は、ハードテイルの場合は自分が乗れるサイズの一番大きいもの、フルサスの場合は乗れる一番小さいもの。これを基準に考えています。理由は割愛しますが、その考え方はハードテイルとフルサスの構造上の問題に起因しています。
あくまでもトレイルやゲレンデで安定感のある走りをする場合という条件での考え方なので、乗り手の使い方次第では違う考えになることもあります。
KONAは意図的にサイズを上にスライドさせて、キモチ大きめのフレームを提案しているのかもしれません。ま、知らんけど。
ゲレンデで乗ってみて
上で書いたように、Lサイズでもリーチは456mm。
驚くほど長くはないので、案外懐には余裕があります。
そしてチェーンステーは最短415mm。かなりクイックに曲がることが可能です。
ゲレンデでハイスピードで下ってくる場合はリアが反応しすぎて安定感が失われる場合もあるので、その際はエンドをスライドして430mmまで伸ばして対応することも可能です。
ヘッドアングルは67.1°、適正ストローク長はMAX140mm。私が使っているフォークは130mm。
ジオメトリー的にはトレイル向けのバイクだと思いますが、ゲレンデでのDHでもある程度の安定感を見せてくれます。
もし、私がMサイズに乗っていたとしたらハイスピード域での安定感に少しだけ不満を感じていたかもしれませんが、トレイルメインでの使用を考えると、Mサイズでもいいと思います。トレイルではハイスピード域まで引っ張れないですからね。
そう、私がハードテイルで大きめのフレームを選ぶ理由は、大きいほど安定感が向上するからです。
トレイルでは
短いリアセンターのため、トレイルまでのアプローチで必ず訪れる舗装路の上り坂もけっこう楽。そして極端にヘッドが寝ていないので舗装路も楽に漕げます。
トレイルでは、415mmという非常に短いチェーンステーの恩恵で、27.5+という取り回しの難しいタイヤサイズでもシングルトラック独特のタイトな切り返しも苦にならないです。お尻を思いっきり振りながらコーナーを曲がるのも通常の27.5インチと遜色なくできる印象。
カメレオンの特徴
見た目、、はもういいでしょう。Santacruzなんでカッコいいのは当たり前です。
その要素で締めくくってしまうのはあまりに無粋。
ではなく、実はカメレオンの一番の特徴はチェーンステーの短さ。
上の写真を見て分かるように、シートチューブが曲がっているため、リアセンターが可能な限り短くできてます。
そのため上りもきびきび登り、コーナーではきびきび回る。そして、ゲレンデではチェーンステーを長くしてハイスピードの安定感を得る。ベタすぎてあまり言いたくはないけど、それこそカメレオンたる所以。
何に特化している?と言われれば、
トレイル。と答えるでしょう。
ただ、変幻自在なリアセンターのおかげで、街中にも、トレイルにも、ゲレンデにも溶け込めますよ。カメレオンなんで。
弊店の在庫
Mサイズのみ在庫あります。