明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

50mmライズのカーボンハンドル

GL componentsが名前を変えてOVER RIDESになったようです。

カーボンハンドルの詳細は以前の記事を参照ください。

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そしてGLC改めOVER RIDESのカーボンハンドルを入荷いたしました。

今回入荷したのは3種類。

35mm径 15mmライズ

35mm径 30mmライズ

35mm径 50mmライズ

全て810mm幅で、バックスイープ

50mmライズのカーボンハンドルはけっこう珍しいので、欲しい方には朗報です。

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たしか、ENVEあたりが50mmライズのハンドルを出していたように思いますが、3万オーバーだったかと。

このハンドルは、16,500円(税込み)

 

また、統計的に弊店では無地のほうが売れるため、今回入荷したのは特別に無地バージョン。

 

店頭・WEBショップにて販売中

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vol.2 あったらいいものシリーズ 8-11速 ホイール

あったら嬉しいものシリーズとして、ホイールを組んでみました。

8-11速 boost ホイール

meigaya.hatenablog.com

以前の記事であげたホイールが売れてしまったので、別バージョンを組んでみました。

詳細は上記記事に記載していますが、

要約すると以下の通り

このホイールを組んだ理由は、

・HGスプロケット対応(8-11速スプロケ)

・148boostハブ

・フリーボディ含め、ハブの補修パーツが存在する

・チューブレス対応

・2.4幅のタイヤにベストフィットのリム幅

・2万円台

を満たしたホイールが現状市場に皆無だったためです。

※ハブのメンテナンス性については下記記事を参照↓

meigaya.hatenablog.com

今回は2パターン

どちらもE*THIRTEEN のリムを使用しています。

E*THIRTEEN TRSトレイル

内幅27mmの軽量バージョン

E*THIRTEEN TRSトレイル 29インチ

8-11速対応HGフリー

ハブはお馴染み、FH-TC500

さらにアルミニップルのため前回の1334gよりは軽くなっています。

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税込み23,000円

店頭・WEBSHOPで販売中

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E*THIRTEEN LG1エンデューロ

内幅30mmのバージョン

E*THIRTEEN LG1エンデューロ 29インチ

これもアルミニップル使用のため、前回のホイールよりは幾分軽いですね。

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税込み23,000円

店頭・WEBSHOPで販売中

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アルミニップルという点にネガティブな印象を抱く方もいらっしゃるかと思います。

わたくしも同じく懸念を抱いてたため、E*THIRTEEN TRSトレイルバージョンと全く同じ仕様で数ヶ月使用しています。

詳細は別記事で書きますが、結論から言うと何の不満もありません。

Transition Bikes Spur

Transition Bikes Spur 

Any given Sunday て言葉があるけど、
そんな格言もSpurの前では無力。
今のところダウンカントリー界ではSpur一強です。

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念願のSpur納車でした。

 

この試乗会からのムーブだったので、やはり乗ればわかる良さだったのでしょう。

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実際、この度ご購入された方も、120mmストロークでパノラマをここまで軽快に下れることに相当驚かれていました。

Spurの良さを説明できるので、購入に際して背中を押して欲しい方はご相談を

そしてその際ぜひ弊店でご購入を!

 

SMITH TRACE

SMITH TRACE

というモデルがあります。

私が一番愛用しているヘルメットでもあります。

違うカラーを跨いで、4年以上このモデルを使用しています。

Matte Stone/Moss

 

トレイルを走るときもTRACEを使うことが多々あります。

というのも、SMITHのヘルメット全般に言えることですが、かぶり心地がよく安全性が異常に高いという点と、

もう一点が、

サングラスとのクリアランスが絶妙で見た目の相性がよく、案外さまになるというか、結構速そうな人に見えるということがあります。

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色々なロード系のヘルメットをかぶりましたが、現時点ではMTBとの相性がいいロード系ヘルメットはTRACE以外に思いつきません。

シュッとした方ならどのような形のヘルメットでも格好良くこなせるでしょうが、私の場合はシュッとしたヘルメットを着けることで、ようやく様になりますし、ちょいと速そうにも見えるようになります。

本当はMTBライドをする際はMTBラインのENGAGEや、FOREFRONTが安全面ではさらに万全ですが、個人的にはTRACEとMTBの見た目の相性が好きなのです。

まぁ、好みの問題ですね。

このブログは、ロードの人もグラベルロードの人も見ておられるようなので、その方々にはさらにお勧めです。

ロード系のヘルメットの中では、かなりシュッとしたフィギュアです。

 

では、なぜ今この記事なのかと言うと、

クローズアウトした色が安く提供できるからです。

けっこうお得なセールです。

42,900円→26,000円

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SHIMANO FH-TC500(CUES)について

シマノFH-TC500というハブがあります。

シリーズでいうとCUESというものですね。

FH-TC500(CUES)

そして奇しくも、完組みホイールで使用しているハブです。

meigaya.hatenablog.com

 

あまり話題になっていませんが、このハブ結構優れています。

というのも、カップ&コーンでは無くシールドベアリングで、

フリーボディに×2ベアリング

フリーボディに2つ、ハブ本体の左右に2つ。計4個のベアリングが入っています。

おそらく、国内で手に入るリアハブで4個のベアリングが入っているものはこのFH-TC500が一番安いのではないでしょうか。

税込み価格6,247円

 

そして、フリーボディーを外したらこの状態

爪が丸見え

爪が丸見えです。

リアハブで一番壊れやすい部分はここ。

従来のシマノのフリー部は、爪の部分がブラックボックスになっていて直接介入することが難しいのですが、TC500はこの通り丸見え。

ここまで丸見えだと、アクセスが容易です。

そのためメンテナンスとトラブルシューティングが行いやすい構造になっています。

 

カップ&コーンは好きですし優れていると思いますが、それはあくまでも精度が良いということが前提。

安価グレードだとシールドベアリングの方が耐久性に優れている、ということが多々あるのも現実としてあります。

そのため、この価格でシールドベアリングが4つ入っているというハブはかなり優れているといえると思います。

 

そのハブが付いたホイールはこちら↓

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Bikeyoke Grippyについて

Bikeyoke Grippy 入荷しています

Grippy 4,100円(税込み)

使ってみて

真円にみえて、微妙にオフセットしています。

掌にあたる部分は分厚く、指先に当たる部分は薄く。

それにより薄いグリップと分厚いグリップの良い点を両立しているとBikeyokeは考えているようです。

薄いとダイレクトなハンドリング感が出るし、厚いと地面からのストレスを緩和できる。

確かに、嘘では無いです。使ってみて、なるほどと首肯する部分はありました。

それ以外にも以下の写真のようなギミックがあります。

小指、薬指の付け根の部分は凹む

こうすることで小指側にかかる衝撃を減衰させることが可能なようです。

ハンドルにつけてしまえば折角の凹みはほぼ分かりませんし、ストレスに対する減衰を感じませんが、メーカーがある!と言っているのであるのでしょう。

信じたほうが幸せです。

グリップとエンド部が一体化

グリップとエンド部が一体化しているという点はかなり評価ができます。

というのも、エンド部が別体になっているグリップだと気が付いたら無くなっていることが多いのでこの手の形状は有難いですね。

その結果シングルロックオンになっていますが、ラバーがしっかりしているのか、捻れる感じは今のところ皆無です。

グリップのパフォーマンスは、「グリップのし易さ」に全振りしたSQlab70には及びませんが、Bikeyokeの主張している薄い、分厚いブリップの良い所取りというのはちゃんと感じることが出来ます。

また、ラバーがハニカム形状のため耐久性にも優れていそうです。そうメーカーも主張もしていますしね。
ODIのRUFFIANシリーズやELITEシリーズのようなコンパウンドの柔らかさは最高のグリップと減衰をもたらしますが、耐久性とはトレードオフの関係にあります。

そうすると、Bikeyokeは耐久性とグリップ力、減衰性をもたらす絶妙な落とし所を見つけたのかもしれません。

カラーバリエーション

オレンジ

パープル

ピンク

これに加えてブラックもあります。

PNWのグリップは落ち着いたカラー展開のため、ビビッドなカラーが欲しい方はこちらを。

落ち着いたカラーの車体にはビビッドなパープルやオレンジ、ブラックやポリッシュの車体にはピンクが似合いそうです。



正直なところビビッドなカラー展開があるグリップは期待外れな場合がありますが、上述したようにBikeyokeはGrippyでグリップとしての在り方の丁度良い落とし所を見つけたようです。

見た目とパフォーマンスと耐久性を、不快にならない程度の価格(4,100円)で配置したグリップは在りそうで無いので、そのあたりが上手いな、と感心させられます。

 

店頭・WEBで販売中

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あったらいいものシリーズ 8-11速 ホイール

あったら嬉しいものシリーズとして、ホイールを組んでみました。

8-11速 boost ホイール

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この見出しを見た瞬間、食指が動いた方は多数いらっしゃるかと思います。

そう、8-11速HGのboost ハブがついたホイールは完成車の台数の割に少ないのです。

8-11速HGハブという盲点

完成車価格20万台までのMTBは概ねこの規格のホイールが付いているのではないでしょうか。

Shinanoは12速以外はこの規格で、micro shift もこれ、SRAM もNX SXグレードはこれ。

そして、よく乗る方の場合一年ほどでフリーボディが壊れるのもこのグレード。

そんでもって、フリーボディが補修部品として用意されていない完成車仕様のホイールだと、ホイールの交換に。という流れになるのです。

しかし、困ったことにコスパの味方Shimano 完組みホイールはこの規格は壊滅。

他メーカーはあるにはあるけどけっこう高い。

※知る限りだと、国内代理店取り扱いの一番安いホイールで、ALEXRIMSの完成ホイール (VXD4B)前後セットで79,200円

 

そこで弊店は考えました。

・HGスプロケット対応(8-11速スプロケ)

・148boostハブ

・フリーボディ含め、ハブの補修パーツが存在する

・チューブレス対応

・2.4幅のタイヤにベストフィットのリム幅

・2万円台

のホイールがあると喜ばれるのではないかと。

 

で、その全てを満たしたホイールを作りました。

GLC アルミリム 29 内幅30mm

FC-TC500(CUES)148×12

8-11速対応HGフリー

Stans チューブレステープ

 

そして重さは驚異の

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まぁ、軽すぎるよりはいいんじゃないですか?

ダウンヒル対応のリムを使ってますからね、この際重量には目を瞑ってください。

値段は、税込み22,000円

Shimano ホイールとの比較

比較として、12速専用のShimano完組ホイールの価格を記載いたします。

・WH-MT601 内幅25mm(Simano公式タイヤ推奨サイズ2.00~2.40)

価格19,302円

・WH-MT620 内幅30mm(Simano公式タイヤ推奨サイズ2.25~2.60)

価格24,522円

ともに12速マイクロスプライン専用のため、8-11速スプロケは使用できません。

また、チューブレス対応の8-11速用の148mm完組ホイールはSimanoには現在ありません。

8-11速でチューブレス非対応のホイールはWH-MT500-B(16,395円)というモデルで存在します。ただ、リムの内幅24mm、Simano公式タイヤ推奨幅は2.00~2.35です。チューブレスに対応していなくて、許容タイヤ幅も少し狭いホイールのためMTBとして運用するのは少し心もとないスペックです。

明雅屋ホイール

リム:GLCアルミリム 

ホイール径 : 29

リム内幅:30mm 推奨タイヤ幅2.25~2.60

ハブ:148×12mm boost センターロック

スポーク:32本 Dtswiss Champion2.0 (予備スポーク付属)

チューブレス:対応

フリーボディ規格:8-11速HGカセット対応 (フリーボディを含め補修パーツあり)

価格:22,000円

 

この度組んだホイールは救世主になると思います。

 

店頭、web shop で販売中。

29 リアホイール 8-11速HG アルミ | 明雅屋STORE