世の中の0.01%未満の人しか知らない。もっというと、スポーツ用自転車に乗っている方でも20%も知らないのではないか、という商品。
タイヤインサート。
タイヤの中にイカフリッターみたいなやつを入れるあれです。
これを入れるメリットは
・リム打ちした際にリムを保護し、変形、破損を防ぐ。
・サイドウォールがサポートされているため、通常よりも低い空気圧で走ってもタイヤが撚れない。
・パンクしたとしても数キロなら走れる。
デメリットは
・インサートが入れにくい。
・重い
・高い
・出先でパンクしたら、このまま走りきるか、インサートを引き抜くという二択を迫られる。
Tubolightを使ってみて
ハードテールで1.2barほどの空気圧の設定でゲレンデにてハイスピードで走っている時に、段差では底着きするし、リムからビードが浮いて空気は漏れ走行不能になる、という憂き目にあったことがあります。
その経験から、リアにはインサートを使用してみたいという思いがあったので、
今回リアのみに入れて近所のトレイルを走ってみました。
使用したインサートは、TUBOLIGHT EVO SL。
PROS
・リム打ちした際にリムを保護し、変形、破損を防ぐ。
トレイルだからスピードは出せないけど、通常なら100パーリム打ちするだろ!という空気圧(0.68bar)で使用。今まで何度となくリムをゴンゴンさせてきた箇所も難なく通過。
インサートが良いダンパーとなり、過剰な衝撃が加わると減衰機能が発生するかのように緩和。
というかトレイルを走るスピードだと、リム変形させるほどのリム打ちをするのは困難。
・サイドウォールがサポートされているため、通常よりも低い空気圧で走ってもタイヤが撚れない。
その通り。体重68kgで空気圧0.68barの後輪に荷重をかけて曲がろうものなら、タイヤが捩れタイヤが外れる恐怖とせめぎあわなくてはならないけど、インサートを入れたタイヤだとそれが無い。
過剰にタイヤが変形しないので、コーナーでの安定感も向上します。
高気圧の時ではサポート感がさらに高まり、舗装路での漕ぎが非常に軽くなったのは驚いた。チューブドからチューブレスにした際、漕ぎの軽さに驚いた感覚と似ています。
・パンクしたとしても数キロなら走れる。
まだパンクしていないので分かりませんが、空気圧0の状態で試しに乗ってみると確かに行ける気がする。店までは帰れますね。ただタイヤがゴゴゴゴと唸りをあげるので結構ハズい。
CONS
・インサートが入れにくい。
確かに入れにくいです。専用工具がなくても装着できますが、自転車屋ではない方が入れるのは結構テクい。
ただ、情報として知っている限りインサートの中ではTUBOLIGHTは入れやすい部類。
・重い/高い
TUBOLIGHT EVO SLは29インチで60g。
重さは気にならないどころか、タイヤの剛性が上がるからなのか舗装路での漕ぎが軽くなった。
価格は1本7,700円(バルブ付)。片側売りしているのはかなりナイス。確かに7,700円は高価だけど、1回使用したら安く見える。
結論
有るか無いか、で言えば絶対あった方がいいパーツ。
本来リムを保護するための部品という認識があったけど、タイヤの性能そのものが向上することを体感として得ることができた。
タイヤのグリップは欲しいが、タイヤがフニャフニャなのは嫌。リム打ちで空気が抜けるのも嫌だし、リムが変形するのはもってのほか。それをすべて可能にするものがこれだと思います。
確かに脱着は難しいし、出先でパンクしたら萎えますが、それを補っても余りあるほどにタイヤの性能は向上します。
ワタクシが今回使用したインサートはTUBOLIGHT。最大の特徴は最軽量という点。他のインサートは重量が犠牲になっている分、もっとダンパーが効いていたりタイヤのサポート感が高かったりするのか?と期待を持ってしまいますが、、、
脱着もまだ容易だし、軽いし、インサートの中では安価だし、正直これ以外試す気になれない。と感じてしまうほど満足しています。
ハードテイルでリム打ちをよくやってしまうという方は、リアだけでも装着されてはいかがでしょうか。
TANNUSを使った感想はこちらの記事を参照↓
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