明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

SOMA JUICE 29er 乗ってみて

良くない癖だ。

そう思うのは、自転車の良し悪しを判断する際に、トレイルで乗って楽しいか否かで判断するこを自然としてしまっていることに気がついたからです。

自転車は移動手段。

そのように考えると、いままで思っていたイメージがずいぶん変わってきた。今回はそんな話。

 

SOMA  JUICE  29er

f:id:meigaya:20210525153338j:plain

フレームのみ 115,500円(税込み)

今年の5月に乗り始めた、SOMA JUICE

乗り始めた当初は、なんて乗りにくい自転車だ。と思ったものですが、それもそのはず、基準がトレイルで乗りやすいか否か。

対象項がSANTACRUZカメレオンや、ハイボール、ORANGE P7と比べればトレイルでの安定感やスピード感に劣るのは明らか。

しかも、間違えてBR-M4000を発注してしまったので、

f:id:meigaya:20210909122709j:plain

トレッキング用のブレーキ

このように3本指で握るのが当たり前のトレッキング用のブレーキレバー。

後輪は、

f:id:meigaya:20211127105822j:plain

135クイック

クイックだし、前後ハブは昨今の部品供給不足のため捨てるはずのゴリゴリいっている無メーカーのハブ。

BBはBB-UN100、スクエアテーパーのやつ。

プロショップに持っていったら相手にされないレベルのスペック。

フォークはDVOのBELYLがついているけど、フレームディメンションから大きく外れた140mmストローク。車高が上がり非常に安定感に欠ける。

今のところハッキリしているのは、トレイルで乗り難くしているのは私のせい。ということです。

 

しかし、一度移動手段として考えて見たら、見えるものが少し変わってきました。

 

コミューターバイクとして

フラットペダルに換え、忌み嫌っていたgrungeのRengerハンドルに換えると、ロックアウト機能のない140mmストロークのフォークがついていても、街中で乗りやすいじゃないかと気が付く。

よく考えたら、街中でゴリゴリ立ち漕ぎもしないし、コーナー曲がる時もいちいち後輪振ったりしない。基本的に大人しく座って乗りますもんね。

f:id:meigaya:20211201201630j:image

そんなことやってたら、弁当すら運べません。

 

そう、チンタラ走るのが基本の自転車、オフロードでの楽しさなんかより大切なのは、それなりに進む推進力と安心・安全な乗り味と見た目。

 

推進力と安心・安全な乗り味は29erのマウンテンバイクはちょうど良い。マウンテンバイク、皆様が思っているよりよく進みます。

また、このSOMA JUICE の見た目、カッコいいらしいです。店前に置いてると、今までのスポーツ車の中で1番カッコいいと声を掛けられます。人からどう見られるか、重要ですよね。

 

この仕様でゲレンデ行ってぶっ飛ばせ、というのはちょいと躊躇するけど、コミューターバイクとして利用しつつトレイルを走る、という使い方であれば今まで所有した自転車の中では1番適任。

自転車の使い方でメインとなる移動手段を最適にこなしつつ、トレイルも走ることができる。そんなハイブリッドな使い方が可能な自転車である、と再認識。

フォークの推奨ストロークは100~120㎜、それに合わせたフォークにすると私が当初懸念していたトレイルでの不安定感は解消されるはずです。

 

フレームは少しだけですが、メーカー在庫ありです。

トレイルを走る想定で完成車の状態にすると、税込み23万円~組めると思います。

 

 

余談ですが、ウェブでsoma juice と画像検索したらさまざまな組み方が出てきますが、おそらく私が乗っているsoma juice が1番カッコいい。

f:id:meigaya:20211201204717j:image