MTBでトレイルを走る場合のサドルは、わりと制約無く選べると思います。
というのも、下っている最中サドルの上に座っていることはほぼ皆無なため、必要な局面はトレイルまでのアプローチという限られたものになってくるからです。
といっても、トレイルでのサドルは何でもいい訳ではなく、上り返しの際のペダリングの妨げにならない形状や、下っている際の大腿内側にサドルが触れる形状は結構重要な要素。
サドル選びで重要な要素は
普段トレイルを走り、たまにゲレンデでダウンヒルを楽しみ、週末は街中の散策にも使用する際のサドルの重要な要素は。
①快適性
②見た目
③頑丈さ
④ペダリングのし易さ
だいたいこのような順序になると思います。
①快適性
とりあえずサドルがサドルである限り、また競技として使用しない限り、これが一番重要なのは間違いない。
②見た目
おしゃれは足元から、自転車の見た目はサドルから。金言です。
③頑丈さ
自転車を壁や木に立てかけるときは、どの部分を犠牲にして立てかけますか?グリップやサドルですよね。
また、MTBとして使用するのであれば転倒は当たり前、カーボンのシートレールが折れちゃったらせっかくのトレイルライドも楽しめません。
④ペダリングのし易さ
まぁ、あるに越したことはない要素ですよね。ただあるに越したことがないレベルだからこの順位。
ERGON SM SPORTS
上の要素には値段というものは入れていません。
金額の高い安いは人によって結構変動するものです。
なので、今回はアンダー1万で上の要素を満たすサドルをご紹介します。
私はSMR3というSMSportsの数年前のモデルを3年以上使用していました。そこから想定される今モデルの使用感を旧モデルの使用感と共にお伝えします。
快適性&ペダリング
見て分かるように似たような形をしていますが、前立腺があたる部分はあまり凹んでいません。しかしながら、痺れを感じたことは皆無だったと思います。
オーストラリアのアウトバックの中30km~40kmの距離を4日間で6ステージ走るレースに出た際も、サドルのサイドと股が擦れて痛くなりはしましたが、尿道の痛み痺れはありませんでした。
4日で6ステージを走るということは日常生活であまり無いと思うので、この際擦れて痛くなるということは目を瞑ると、快適なサドルだと思います。
※ロストバゲッジで二日間レースウェアがなく、寝巻きと現地のスーパーで買った下着で自転車乗ってたから擦れて痛くなった可能性が高いので、ペダリングのストレスもかなり少ないと思われます。
頑丈さ&見た目
上の写真を見て分かるように、3年以上酷使しているにもかかわらず破れはありません。頑丈です。
見た目は、黒くて六角形なのでだいたいどこにでもある形じゃないかと思います。まぁ、変ではないですよね。僕はそう思います。
サドルのサイズ
サドルは自転車のパーツの中で最もパーソナルなものである。とは、誰かが言った有名な言葉ですが、万人受けするサドルは存在しないという意味では的を得ています。
少なくとも、選択肢が多いほうがいいのと、買っても使いにくいというケースを最小限にするためにサドルメーカーは幅の広さでサドルのサイズを2種類ほど用意していることがあります。
ざっくりとSM/MLと表記しているだけのメーカーもありますが、ERGONは坐骨の幅で明確にサイズを分けています。
慣れていない方が坐骨の幅を正確に測定するのは難しいかもしれませんが、自分の骨盤のサイズに合ったサドルを選択することは、買ったのに合わないという不幸な出来事のリスクを最小限にすることにつながります。
参考になるかは分かりませんが、私の坐骨の幅は95mm。ERGONサドルであればSMサイズです。
おわりに
サドルはかなりの種類があり、自分の用途には何がマッチするか分からないという方もいらっしゃると思います。
上記の感想はあくまでも私の個人的な考えではありますが、参考にして頂けると幸いです。
SMR3と同じであれば
快適性&ペダリング ★★★★☆(星5個をつけたいところだけど、たぶん世の中にはもっといいサドルがあるので4)
頑丈さ&見た目 ★★★☆☆(頑丈さはあるが、見た目が黒いただの5角形なので)
そして忘れちゃいけないのが、私が使用しているのはSMR3。そう、今回販売しているのは後継機種のSMsportsなのです。全く同じものを使用しての感想ではないということをご理解ください。
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