QUAIカーボンハンドル
メーカーの方の言うには、快適性重視でギュンギュン撓るということです。
なんだったら、ハンドルに力を入れたら撓ることが分かるほどらしい。
まぁ、使わずして他人に勧められないので使ってみることに。
先に、製品の詳細を。
M1
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Weight: 210g
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Width: 800mm
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Barbore: 31.8
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Rise: 15mm
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Back Sweep: 7
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Up Sweep: 5
M2
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Weight: 210g
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Width: 800mm
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Barbore: 35
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Rise: 15mm
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Back Sweep: 7
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Up Sweep: 5
M3
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Weight: 210g
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Width: 800mm
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Barbore: 31.8
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Rise: 25
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Back Sweep: 7
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Up Sweep: 5
M4
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Weight: 210g
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Width: 800mm
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Barbore: 35
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Rise: 25
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Back Sweep: 7
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Up Sweep: 5
M5
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Weight: 210g
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Width: 800mm
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Barbore: 31.8
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Rise: Flat
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Back Sweep: 9
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Up Sweep: X
撓る云々よりも先に、かなり攻めたデザインであることに目が行きます。
それはM5(31.8・0㎜)以外すべてバックスイープが7°というもの。
けっこう攻めてんな。
リーチが長くなってきた今、バックスイープは9°が増えてきていますし、私自身も9°や10°のハンドルを好んで使用しています。
さて、どうなるか。
使用してみて
私が使用しているのはM2(35径 15㎜ライズ 7°)。
まず初めに、手で力を入れても撓る感覚は分かりません。けっこう力のある方なら分かるのかもしれませんが、ワタクシもメカニックも分からなかったのは事実なので記載しておきます。
今までバック9°のハンドルを使用していたので、手に馴染むまで少し時間がかかりましたが、慣れてくると案外得るものがあります。
それは、フロント荷重が行いやすいということです。
すくなくとも、下りのみを考えているのであれば、いかにリアに効率よく荷重をかけるかがポイントになってくると思います(下りであれば、何もしないとフロント荷重になるため)。ただ、トレイルで登りを行う場合はいかにフロントに荷重をかけることができるかが重要になります。
そのため、ショートストロークのバイクに乗っていて、トレイルの登りも走ってこそが真のトレイルライド、とお考えの方がいらっしゃれば7°バックのこのハンドルはピタッとはまるかもしれません。
少なくとも私は、SANTACRUZ BLURに9°バックのハンドルを着けていた時よりも7°バックのQUAIハンドルの方が効率よくトレイルの登りは登れていますし、コーナーの時の倒しこみもリニアに出来ています。とてもフィットしている実感があります。
ここからはあくまでもわたくし個人の考えです。
120㎜ストローク位でリーチが短め、具体的には身長170cm前後でリーチ440㎜以下のXCかDC系バイクを乗っている方には9°は合わないかもしれません。特にここではショートストロークが重要な要素。
ただこれが、リーチが長いとか、ストロークが140㎜以上あって下りに重きを置いている方だと話は変わってくると思います。その場合は9°以上の深い角度のハンドルが上手くはまる気がします。ここでは140㎜以上のストロークが重要な要素。
また、ギュンギュン撓る点に関しては明確には現時点では回答できません。ただ、サスのダンピングなのかハンドルの撓りなのか判然としませんが、DHレディの剛性高めのカーボンハンドルよりは減衰が効いているのは確かなようです。
質感や精度は、直前まで使用していたOVER RIDESのカーボンハンドルのような感動なありません。いたって普通のカーボンハンドルの質感や精度です。
話は逸れますが、OVER RIDESのカーボンハンドルはあまりにも乗った時の質感や精度が良かったので感動のあまり即社長に電話をしたほどです。
話を戻しましょう。
先に述べたように、ショートストロークでリーチが平均か短めのバイクに乗っていて登りも頑張りたいというマインドがあるなら、QUAIのM1~M4がフィットします。
ストロークが140㎜ほどあって下りに振ったマインドをお持ちの方は、OVER RIDESのカーボンハンドルがお勧めです。
私?BLURにはQUAIハンドルを採用します。気に入りました。
ただ、oysterには使わないでしょうね。それは向き不向きの問題です。