本当はPNWのレンジハンドルが欲しかった。
お客さんの持ち込みで触ったPNWのハンドルのバックスィープがあまりにも絶妙だったので虜になってしまったのである。
しかーし、当時弊店にはPNWの取り扱いがなかったので、それに代用できるハンドルを探す必要があった。
現在主流のバックスィープは7-9度。PNWは10度。
どこを探しても10度は無いので、こうなったらさらにバックスィープが効いたハンドルを使うしかないと投入したのがこのハンドル。
grunge レンジャーハンドル(バックスィープ13度)。ハンドル幅も760mmあるのでMTBライドに十分事足りる。
こんな感じで、
感想
全てが台無しになるくらいMTBとしては乗りにくい。
形状のコンセプトは自然に腕が閉まりやすくなるように、といった感じでしょうか。
確かに、運動パフォーマンスを効果的に上げたければ腕が閉まる(外旋位)になったほうがいい。この辺りを機能解剖学的に説明できるショップがどのくらいあるかは知りませんが、この方向性は全く異論ないコンセプト。
しかし、実際にはそう上手くはいかないらしい。
街中で乗る分には何も気にならないのだけど、オフロード上でカウンターアクション、カウンタームーブメントを常に使いながら乗車するMTBライドであれば、全く話にならない。今まで使ったハンドルの中では最高に乗りにくい形状だと思う。
アップスィープが足らないのか、ハンドルの剛性の問題なのかははっきりしないが、使用して3か月、もうMTBライドでは使わないと決めた。
リジットフォークをつけた街乗りメインのMTBや、クロスバイクには寧ろ最適で、見た目と乗りやすさを両立できるのは想像に難くない。
そうではなく、このハンドルをどうやったらMTB上でも乗りやすく利用できるかを考えれたら、自転車屋としてレベルアップできそうだ。