明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

DAVOS M-605 マレット その後

最近ひとつだけ分かったことがあります。

マレット(前後異形)で乗る場合、安定性が〜とか、後ろの跳ね上げが〜とか四の五の言う前に、リアセンターはバッキバキに短く詰めるべきだということです。

リアセンター短めで使ってみて

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前回のブログで書いたように、当初めんどくさくて29インチのままのリアセンターでマレット化して乗ってました。

で、昨日上の写真のように最大限までリアを詰めて走ってみてびっくり。

平地でもわかるパーティ感

20mmほど短くなっただけで、ペダルを踏んだ時のダイレクト感と加速が変わる。

また、リアを軸にした直感的なバイクコントロールが可能になり、一体感が増したのがわかります。

これは楽しい。

※気温10℃程だったので、前日と違いタイヤが機能してたという要素があると思いますが、それを差し引いても余りある違いが生まれてました。

 

比較するとこんな感じ。

 長め(29用)  短め(27.5用)

見た感じそこまで変化はない気がしますが、乗ってみると別物に変化します。

 

安定感が〜、とか言うなら大人しく29インチで乗ってればいいわけで、わざわざマレットにするのなら、それなりの刺激や変化が欲しいはず。

なので、マレットの場合はとりあえずリアは短めでお願いします。

M-605は29かマレットか

M-605の場合、29インチに比べてマレットは明らかに平地の巡航スピードと登坂スピードが落ちます。平地だと平均1.5〜2km/hは差が出ます。

ただ、トレイルに入って下りの局面に差し掛かると29インチでは味わえないダイレクト感と直感的な操作性をマレットでは感じることができます。マレットは国内によくある、タイトで急な地形のトレイルには丁度いい。

しかし、ゲレンデでハイスピードで走る時や、平地で軽快に走りたい場合は29インチの方があってます。

マレットにすると、BBは低くなりベッドは寝ますが、デメリットとしてはリーチは短くなること。急な切り替えしの多いトレイルだとそこまでデメリットには感じませんけどね。

 

どうやってM-605を組むか考える場合、巡航速度の速さと安定感か、トレイルでの一体感と直感的な操作性かを天秤にかけて考えてみる、ということが客観的にはいいと思います。

私の場合マレット一本で乗る気概はありません。それほど私にとってM-605と29インチは相性がよく感じます。そしてたまに、マレット。そのくらいの距離感がベスト。

あくまでも私の場合ですが。

いろいろ試してみて、やはりリーチとBBの高さを考えると、M-605は120〜130mmの29インチで組むのがベスト、という結論。

こうやって、ひとつのフレームで色々試して楽しめるのは、なかなか美味しいっちゃ美味しい。

※今のマレットと29インチに関する感想は、あくまでもM-605についてのものです。

店の販売用完成車として

ちなみに、27.5+でも組めますよ。

27.5+だと、120mmか、

付属のリジットフォークで組むのが良いはず。

そんな感じの組み方で、近日中に販売用の完成車としてM-605を店頭に置きます。