明雅屋の感想

京大最寄の自転車屋です。一般車・MTB・油圧系修理が得意です。

Vittoria syerraの感想 最後

新品に換えて69日目のSYERRAです。

リア

使用頻度は、週4~5日/1.5時間ほどのトレイルライド。

2ヶ月と1週間ほどでこの状態。

正直なところ、最初の3週間でサイプが消え失せたときは、2ヶ月目にしてこのくらいノブが残っているとは思いませんでした。

まぁ、しかし、この状態ではグリップ力は期待できません。登りでも、下りでもそれは同じ。ハードパックのフラットな路面ではまだグリップしていましたが、それ以外ではお手上げ。

 

ただ、

何事も一回で判断するのは良くない。

と、いうわけで、SYERRAももう一回使うことにしました。

前輪はMAXXIS ARDENTがしぶとく残っているので今回も後輪のみ。

新品の状態 TUBOLIGHT入り

やはり、サイプがあるとグリップ力がぜんぜん違います。

おそらく京都のなかでもトップクラスに斜度がキツいトレイルの下りセクション(イメージとしては、富士見ブラックの中盤の斜度を2割くらいきつくして、スイッチバックと木の根がある感じ)も、しっかりとグリップしています。

一番上の写真のタイヤの状態では、ブレーキしても後輪が滑り、ほぼ滑り落ちながら下っていたセクションも、サイプがある状態のSYERRAだと下りの最中に一旦止まり、体勢を立て直すことができるまで余裕がありました。


改めて使ってみると、ハードパックのコーナーのグリップ力は結構高く、自転車も倒しやすいのでウィンドウに入れば使いやすいタイヤなのかなぁと思います。ただ、そのウィンドウが結構狭い。

そして、サイプが消失するとパフォーマンスがかなり低下する。(私の使用方法だと3週間)。まぁコスパは相当悪いタイヤですね。

誰向き?

個人的には、ハードパックの路面で構成されたトレイルが近所にある方は使っても損はしないかと思います。ただ、国内にどのくらいあるのでしょうね。

私は、8月にオーストラリアでXCのステージレースに参加するので、そこで前後SYERRAを使用してみます。コースレイアウトは、オーストラリア独特の硬く締まったアウトバックのため、SYERRAのウィンドウにはばっちり嵌るはず。

2回試してようやくSYERRAの長所が見えた気がします。何事も1回使っただけではだめですね。ちょっと反省。