DEORE4100以下のブレーキをトレイルで使用すると、効きが弱いな、と感じてしまいます。
M6000であれば十分に使える制動力だと思いますが、MT400になると流石にちょっと、、、というレベル。
ただ、M6000系以上が完成車で付いているレベルとなると、フルサスで40万~、ハードテイルで25万~という感じですかね。
ブレーキ自体を換えるとプラス3万円以上かかってしまうことになります。うーん、私がMTBの経験が浅ければ、ブレーキ交換のプランを完成車購入の際に提案されれば躊躇すると思います。
金銭的な負担を抑えつつ、パフォーマンスの向上が可能な提案をすることも力量だと思います。そのため、今回その際の強力なオプションになるブレーキパッドを試してみました。
a2z レジンパッド
20万くらいのハードテイルによく付いているDEORE4100シリーズのブレーキのフロントにa2zレジンパッドを使用してみました。ミドルグレードの完成車よく付いているブレーキのため、色々試してみるのはうってつけ。
BR-MT400は純正のB03Sレジンパッドだと、180mmローターを使ったとしても2本指で握りこまなければトレイルの急な斜面はコントロールが効かないものです。
実際走ってみて
結論から言うと、人差し指1本のみで十分コントロール可能でした(2フィンガー用のレバーのため、1フィンガーで使うのは違和感はあります)。しかも、コンディションとしては、山頂で小雨が降り出したためセミウェットかつ、下ろし立てのため完璧にアタリが出ていない状況で、です。
また、純正パッドの際は腐葉土を握りこむようなグニャ~ッとしたあまり好ましくないタッチでしたが、a2zのパッドにかえるとパキッ!というクリアなタッチに変わりました。このタッチに関しての好みは人それぞれかもしれませんが、私はこのタッチは好きです。
もう、テストはこれだけで十分でしょう。
採用です。
そもそも効きの絶対値が低いブレーキは、効き始めが~とか、コントロール性が~とか、フェードが~とかごちゃごちゃ言う前に、とりあえず制動力の絶対値を上げる。このことが何よりも重要であり、それ以上求めるのであればブレーキ本体を変えるべきという考え方が合理的な道筋だと私は思っております。
そのため、2本指で握っていたのに1本指で効くようになった。この結果で十分ポジティブな結果は得られたと結論づけることができるの思います。
※2フィンガー用のレバーを1フィンガーで握るのは逆に握りにくくなるのでお勧めはしません。そもそも性能の絶対値が向上しているので、2フィンガーで使用するとかなり安心できる制動力を感じることが出来ると思います。
別の自転車、別のブレーキ、別のローターで
弊店でも販売しているa2zのローター。
絶対効くやろ!と全幅の信頼で使ってみたのですが、SHIMANOのSM-RT66の方が圧倒的に効く。それとも単にSHIMANOのパッドとの相性が悪すぎるだけなのか分かりませんが、全くもってだめでした。効きも悪けりゃ、タッチも悪い、全てがだめというお手上げ状態。
ただ、a2zのレジンパッドを付けると、新品の状態で既にアタリが出た純正レジンパッドと同じ程度に効きました。たまたま来店されていたお客様がその様子を目の当たりにし、よほど驚かれたのでしょう、次のパッドはa2zと決められたようです。
1,650円でDEORE4100シリーズ以下、TEKTRO2ピストンのブレーキの効きを向上することの出来るパッドは、魔法のアイテムといっても過言ではないかもしれません。
対面・WEBSHOPで販売しています。