フルサスバイクにシェアがずいぶん奪われて、最近めっきり減ってきた感のあるクロモリハードテール。諸外国のライダーからすれば何でいまさらハードテール?と首を傾げられるかもしれませんが、日本国内ではクロモリハードテールは伝統的に人気があります。もちろん今でも。
先日クロモリハードテールが欲しいという相談があり、ORANGEの販売。そして納車ライドの際に少しだけ乗ってみました。
平地・登り
ヘッド角64°で、リーチが443mmという攻めたジオメトリーのため、降り以外は乗りにくい印象を持っていたのですが、不思議なことに平地や登りも問題なくこなせます。印象としては、街中の舗装路はGIANTエスケープと同じか、それ以上に速く走れる感じです。
降り
ヘッドが寝てリーチが長い、というジオメトリーのため、5年以上前のMTBから乗り換えた場合は降る際やコーナーリングの際にはコツが必要です。
29erが主流になり、29er用のジオメトリーが最適化されるにつれフロントセンターが長くなり、リアセンターが短くなったことで、必然的にバイクのスイートスポットが後ろよりになってきています。
そのため、最近のジオメトリーのバイクでサドルからお尻を浮かせた場合(27.5も含めて)、自分が想像しているよりもお尻を引いて乗ることでようやくバイクのスイートスポットにはまる事になります。
ORANGE P7も上記の理由により、お尻を引いて(背中を後ろに突き出すようにと表現したほうがいいかもしれません)乗ることにより、降りはより安定してアグレッシブに、コーナーは想像以上にスムーズにこなすことが可能です。
フレーム素材
レイノルズ525ということもあり、撓まないソリッドな乗り心地。
数年前にわたくしはTANGEのECCENTRICというフレームを使っていたことがあるのですが、それに比べると撓まない撓らない硬い硬い。でも、振動吸収はするので脚のあるライダーの素材にはちょうどいい。
重量はあるけど、耐久性を重視と思えば悪くない選択肢。
このORANGEを購入された方は、TANGEのECCENTRICを落車で曲げました。たぶんこのフレームならそうはならなかったでしょう。
価格
フレーム 162,800円(税込み)
同じレイノルズならJamis の方が絶対安いです。なのでコスパ重視してる人には全く響かないと思います。
ただ、Jamis には到底出せないデザイン性がOrange にはあります。カッコいいから高い。当たり前です。